ショーン・アンダース監督作「モンスター上司2」("Horrible Bosses 2" : 2014)[BD]

上司にこき使われる事を拒んで起業した仲良し3人組が、詐欺に遭った会社の社長に復讐すべく奮闘する様を描くブラック・コメディ作品。

それぞれの悪辣上司から解放されたニック、カート、デールの3人は起業し、独自に画期的なシャワーヘッド「シャワー・バディ」を開発する。生産する為の資金に事欠く3人は、情報番組に出演して商品をアピールする。程なく、北米大手カタログ通販会社のボールダー物流から接触があり、3人は早速売り込みに向かう。

3人の前に現れたレックス・ハンソンは、開発費を一括で手渡すのと引き換えに、発明の特許を譲る様に提案する。ニックは自分達で販売すべきだと主張し、提案を断るが、レックスが開発費が300万ドルだと明かすと、3人は目の色を変える。そこにレックスの父親であり、ボールダーの社長であるバート・ハンソンが現れる。一代で会社を築き上げた事を誇りにするバートは、3人の気概を買い、レックスの話を一蹴すると、自ら紹介する銀行で融資を行い、初回発注分10万個を生産させ、ボールダーが独占販売する事で交渉が成立する。

3人は銀行で50万ドルの融資を受けると、早速工場用の物件を借り、従業員を雇い入れて、生産を開始する。10万個の生産を終えると、3人は意気揚々とバートの元へ報告に訪れるが、バートは注文の取り消しを告げる。融資額を返済できずに3人の会社が差し押さえられれば、ボールダーが10万個の商品をタダ同然で落札し、更に特許も手に入れ、中国の会社に低コスト生産を委託する腹積もりであると、バートは明らかにする。

会社に戻った3人は意気消沈するが、打開策の検討を始める。3人はレックスを誘拐し、バートから金をせしめる計画を立てるが、ノウハウに乏しく、カートとデールは犯罪コンサルの通称「マザー・ファッカー」ジョーンズに再び相談すべきだと提案する。しかし、ニックはジョーンズが詐欺師だった事を問題視し、3人がムショ送りにした本物の犯罪者ハーケンの元へ、助言を得るために訪れる。

ハーケンは3人に会社を潰された事を根に持っており、前金保証があれば商品の製造コストが賄えた事を明かすと、3人の経営ノウハウの無さを嘲笑う。3人はバートの事を知っているというハーケンに、仮釈放の意見聴取で協力すると提案し、金を取り戻す方法を請う。ハーケンは3人ではバートの弁護士に勝ち目が無く、争っても無駄だと突っぱねる。3人はやむを得ず、ジョーンズの元へ向かう。ジョーンズはドラッグ入りの酒で眠らせ、気付かれないように誘拐する方法を提案する。そこでデールはかつてジュリアに笑気ガスで眠らされた事を思い出す。

夜、3人は笑気ガスを盗み出すべくジュリアの歯科に訪れる。ニックが見張りとして車に残り、カートとデールが中に侵入して笑気ガスのボトルを発見する。その直後、ジュリアがセックス依存症の会のメンバーを引き連れて戻ってくる。ニックはジュリア達を撹乱させ、カートとデールを脱出させようと試みるが、成り行きで新入りとして会に参加する事になる。ニックが偽りの症状とゲイの経験を告白をすると、ジュリアの歓心を買う。ジュリアは会を解散させると、ニックとのセックスを希望する。ニックはその隙にカートとデールを脱出させる。

ジュリアとのプレイを済ませたニックは満足気に車に戻る。3人はガスを携え、レックスの屋敷に訪れると、家政婦が入ったのに乗じて、内部に侵入する。そこへレックスが帰宅した為に、3人は慌ててクローゼットに隠れる。家政婦が帰った後、3人は誘拐に取り掛かろうとするが、その矢先にボトルからガスが漏れ出し、吸った3人はそのまま眠り込む。

翌朝、目覚めた3人は既にレックスがいない事を知り、帰路に就く。冷静になった3人は、誘拐せずに済んだ事を安堵し、上司にしごかれる身として一から出直す決意をする。会社に戻り、トランクルームを開けた3人は、自ら人質を演じるレックスを発見する。3人の狙いを悟ったレックスは通報しておらず、バートとの不仲を明かし、自分も誘拐の計画に加えるように要求する。3人は中止を告げるが、レックスはデールが作った脅迫状を、要求額を50万ドルから500万ドルに変えて、既にバートに送りつけた事を明かす。レックスは3人に100万、自らに400万の取り分を提案し、自分が加われば成功すると主張する。レックスを信用できない3人は拒否するが、通報すると脅すレックスに押し切られる。

4人は公衆電話からバートに連絡し、レックスを誘拐した事を伝えると、24時間以内に身代金を用意する様に要求する。一方、ジュリアは監視カメラの記録から3人の侵入を確認する。ニックは金の受け渡し時に捕まる事を危惧するが、レックスは自分の為ならバートは警察に連絡せず、金を支払うと主張する。ところが会社に刑事が待ち受けており、3人がバートと取引で揉めていた事を根拠にレックスの誘拐を疑う。3人は刑事の追求をやり過ごす。

レックスは自分の価値が500万ドル以下だと落ち込む。ニックは警察の関与が想定外だと告げ、計画の中止を提案するが、レックスは復讐心で態度を硬化させ、会社や従業員の為に諦めるなとニックを説得する。4人は互いに案を出し合い、犯行計画を練り上げる。まず、レックスを倉庫に監禁した後、バートに金を入れたバッグ持たせ、橋のベンチで待つように連絡する。橋が警察に監視される事を想定し、ベンチに仕込んだ追跡不能の携帯でバートを誘導し、ホテル下の駐車場で金を移させる。そこに3人が現れ、金を奪うと、カートがバートに変装し、空のバッグを持って警察を陽動する。その間にニックとデールが金を持って逃走する。カートはバッグを捨てた後、ニック達と合流する。監禁されたバートに残したメッセージから、警察はレックスの居所を掴み、救出する。その後、4人は金を山分けし、豪遊する。誰一人傷付く者がいない計画を立案し、4人は意気込む。

3人はジョーンズから追跡不能なプリペイド携帯を調達する。ジョーンズは3人が既に上司一人を殺している事を指摘し、良い人間アピールを止めて、犯罪者になりきる様に命じる。

3人はレックスを倉庫に監禁すると、計画をスタートさせる。バートは橋のベンチに金を持ってくるように要求されるが、刑事には金が最優先だと告げる。3人はバートがベンチに到着する様子を離れのホテルから確認し、仕掛けた携帯に電話をかけるが、カートが自分の携帯を誘拐用の携帯と間違えて仕掛けてきた事が判明する。バートが仕掛けた携帯を見つけてしまい、ニックは携帯の中身が見られる前に電話をかけ、ホテルの駐車場に誘導する。

3人が駐車場に向かおうとすると、企みを察知したジュリアが現れる。ジュリアはチンポ収集家である事を明かし、人生で唯一拒んだデールとのセックスを要求する。ニックが3Pを提案すると、ジュリアは承諾し、準備を始める。デールは妻ステイシーを裏切れないと拒絶するが、そこへ携帯の追跡アプリで居所を掴んだステイシーが3人の娘を連れてやってくる。ステイシーは浮気だとデールを詰り、ジュリアの姿を見ると憤慨して帰る。離婚を確信しやけくそになったデールがジュリアを監禁し、3人は駐車場へ向かう。

駐車場に着いた3人は覆面をし、バートに金とカートの携帯を要求する。更に服を脱ぐように命令すると、バートはそれを拒み、3人と諍いが生じる。そこへ突然レックスが現れ、バートを射殺する。レックスは当初3人に罪を着せ、金を独り占めにするつもりだったが、バートに見捨てられた事で計画を変更し、遺産を手に入れる事にしたと明かす。レックスはバートの血の付いたズボンをカートのズボンと交換させ、偽装工作の為に倉庫へ向かう。異変を察知した警察が駐車場への突入を開始すると、ジョーンズが車で駆け付け、3人を乗せる。ジョーンズは警察を誘導し、レックスより先に倉庫に着けば、容疑が晴れると告げ、倉庫へ向かう

警察の猛追を辛うじて躱し、車が倉庫へ到着すると、ジョーンズはバッグと共に姿を消す。3人は刑事にレックスの自作自演を説明するが、既に到着済みのレックスは被害者として警察を欺き、3人を逮捕させようと仕向ける。その時、レックスの履いたズボンに入ったカートの携帯が鳴り始める。バートがベンチで連絡を受けた時と同じ着信音である事に気付いた刑事は、レックスの関与を疑う。その途端、レックスは刑事に銃を突きつけ、取り巻く警察に銃を捨てる様に命じる。デールは家族を壊された事に憤慨し、レックスに襲いかかるが、レックスに胸部を銃撃され重傷を負う。その隙に刑事がレックスを退け、逮捕する。

搬送先の病院に入院したデールを、ニックとカートが見舞う。そこへステイシーとジュリアが訪れ、ジュリアから事情を聞いたステイシーはデールと和解する。ジュリアはデールが昏睡中に事を済ませた事を明かし、更にステイシーとのセックスを宣告して去る。ニックとカートは重罪で逮捕されるも、デールが刑事を救った事で不起訴になったものの、会社は守れなかったと明かす。

3人の会社は差し押さえとなった後、ハーケンの所有する会社に買われ大繁盛する。結局、3人は従業員として働く事になる。2ヶ月後、3人は収監中のハーケンの元に業務の報告に訪れるが、こっぴどく罵られる。一方、ジョーンズはせしめた大金で、アイスキャンディショップのフランチャイズ展開に乗り出す。

 

 

前作がかなりユニークな作品で、やるべき事はやりきった感があったから、続編となる本作は若干冗長で蛇足感は否めない内容だったが、このトリオの軽妙なやり取りはやっぱり面白く、全体的には楽しめた。お調子者の3人組が勢い勇んで起業するも、ヤリ手社長の詐欺に遭い、金を取り戻すべく奮闘する痛快コメディ。前作の主要なキャラクターは挙って続投しており、なかでもジェニファー・アニストンの下ネタ満載のキレッキレな台詞が最高だった。チンポ集めとか平然と言ってのけるし、包茎をジェスチャーで表わす仕草なんか無敵過ぎる(笑)。クリス・パインがこの手の作品に登場するのは初めて見たから、なかなか新鮮だった。それと、差別的な表現を敢えてブラックジョークとして織り交ぜ、笑いに変えてしまう辺りがメリケンらしくて良かった。3人が南部訛りとかで脅迫電話をかけるシーンは、思い出すだけで吹き出してしまう。こういうアホみたいなノリが好きだ。

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